母親だから、母親の気持ちに寄り添った本音の講座ができることを誇りに活動継続中

講演依頼を頂戴した時のメモ書きがあったので、改めて思い返してみたいと思います。

 

インターネットのマナーやルール作りなどの啓蒙活動をするぞと決めてから、コツコツ活動してまいりました。その頃は、ネットやケータイの利用は急速に広がるのに、まだまだ「教えてくれる人が誰もいない」というスター時でもありました。

 

しかしながら現在は、東京都のファミリーeルールや総務省のe-ネットキャラバン、はたまた携帯キャリア各社により、セミナーや講座が無料開催されています。

私たちはお役御免!

昨今は、こんな気持ちでいました。

 

有料で行う私たちに、まだニーズはあるのか?

親子スマイルネットは、ネットに比較的強く、講師業も営んでいるため、教えるのが好きな母親二人の活動です。
助成金も補助金もない私たちは、講師料や交通費を頂戴します。

 

学校も公民館も、無料でやってくれるに越したことはないはずです。そこに上記の団体は答えて下さります。コンテンツももちろん素晴らしいです。

 

我が子が通う地域・学校でもファミリーeルールさんの講座は呼ばれています。実は私、母親としてもう3度も受講しました。

 

先生とお話ししていても、「予算がないので無料はありがたい」とのこと。それを聞いたら、有料で登壇する親子スマイルネットには、もうニーズがないのではと思いました。

 

ニーズがないところを掘り返してまで営業する余力もございません。

それでもちょこちょこ、ご依頼を頂きます。

私たちの講演活動が完全停止することはありません。

 

嬉しい!!!

 

親子スマイルネットは現役ママの実体験がベースです

 

前回の講座の希望内容は、「ママ間におけるネットやスマホを使ったコミュニケーションマナー・ルール」でした。次回は、「親子で学ぶSNSについて」です。

あら。

あらあら。

これなら私たちにおまかせあれです。
「理屈」や「データ」だけじゃなく「経験」をたっぷり交えてお話しさせていただきます。

ママ向け、子供向け講師にはLOVEが必要!?

 

私たちが、私たちらしい講座を行う。

 

そこにニーズがあれば、どこにでも伺う。準備だけは万端に。そのような気持ちになったのは、実際に我が子の学校で開催されたインターネット講座に出席した時が、気持ちも新たになったきっかけです。
小学校中学年向け、高学年向け、2回講座でした。綺麗なスライドをプロジェクターを使って体育館で披露すると、学校関係者も満足で終わります。子ども達も初めはポカーんでしたが、作り込まれた資料に目を奪われ、飽きることなく1時間聞き続けることができます。(この辺りはさすがです!)

 

でも、残念なことがありました。

 

その日の帰宅後、今日あったその講座のことに一切ふれなかったのです。完全スルー。すでに忘れています。

 

うちの子は、学校で楽しかったこと、珍しかったことがあると、話したくて仕方ないタイプです。ねえ、聞いて聞いてと、興奮度合いの大小はあっても、必ず話題にしてきます。

 

「今日ね、お母さんがやっているみたいな、インターネットの勉強をしたんだよ」

こんな感じの台詞を全く口にしなかったのです。正直、ショックでした。

 

お母さんの本当の悩みの寄り添えるのは?

 

また別に、いち母として、地域の家庭教育学級講座に参加した時の話です。

お母さん向けの講座では、最後に必ず質疑応答で盛り上がります。そして、自分の家庭が抱えている不安への回答をもらいたくて頼ってきます。

 

そこで・・・講師の方が優等生・紋切り型の回答しかできていない、その光景を、目の当たりにしました。お母さんたちも「それはわかっているんですけど・・・」と腑に落ちないご様子。
もしや?!

と思い、私、講師の方に直接質問してみました。「お子さんいらっしゃいますか?」と。

案の上、「いや結婚はしていません。」

そうですよね。その答え方は、お母さんの心に寄り添ってないし、親子の会話がイメージできていません。

さらにお伺いしました。「都の職員さんなんですか?」と。

 

お答えは、「いえ、講師を委託されていまして。」

雇われ講師さんでしたか。

 

あの時の母としての残念な気持ちが忘れられません。そこをどいて〜私が答えてあげる!しゃしゃり出たくなったほどです。だって、あのお母さん、本当に悩んで困ってらっしゃったんですもの。

私はこの時、親子スマイルネットの活動市場はなくなったけど、やめることはなく、待機していようと思いました。
そもそも、自分周囲を見てこれはまずいと思ったことをきっかけにはじめ親子間で、ママ間でネットを安心して楽しく使えるようになってほしい!という想いでスタートしたんですもの。

初心忘れるべからず。
まだまだ、母親目線でお伝えできる機会があるのなら、精一杯がんばっって来たいと思います。